■姿勢、自己チェックしていますか?
デリバリー8つの要素。レッスン5は姿勢。
もしあなたが、熱意を持って、真摯な気持ちで話しているにもかかわらず、そう見えないとしたら。
もし、あなたのメッセージが、言葉だけ上滑っているように聴こえたならば。
もしかしたら、姿勢に課題があるかもしれません。
つまり、きちんと直立で立っていないということです。
たとえば、片足重心になっていたり。
たとえば、身体が左右にフラフラしたり。
たとえば、手がプラプラしたり。
あるいは、猫背になっていたり。
座っているときで言うならば、背もたれに全身を預けていたり。
ないしは、机に肘をついて、前にうつ伏せ直前になったり。
■物理的な姿勢が、精神的な姿勢を表す
こうした姿勢の悪さは、大きなマイナス。
ビジュアル的に美しくないというだけの話ではありません。
実は、姿勢は話し手の”話す態度”と見られやすいのです。
普段「キミ、姿勢がなっていないんだ」というときは、物理的な姿勢の話ではないですよね。
精神的な話を指すことがほとんどです。
ネットで検索したら、
「戦う姿勢が感じられない」フラム戦のプレーにマンUサポ不満
「取り組む姿勢がなっていない」と男子部員を足蹴に
などが引っかかりました。
心の態度を”姿勢”というのが、何かを物語っているのかもしれません。
物理的な姿勢が悪いと、精神的な姿勢も悪いと思われがちなのです。
きちんと立つ or きちんと座るだけで、話し手の態度も良さそうに見える。
だらだら立つ or だらだら座るだけで、話す気がなさそうに見える。
おそろしいことです。
本来、その2つに相関関係などないはずなのに。
しかし、それが聴衆の気持ちなのであれば、従うしかありません。
■ただ、3ポイントをキチンとするだけで
でもしかし、逆に言えばチャンスでもあります。
姿勢を正すだけで、熱意ありげに見えるのですから。
そこに着目しない手はありません。
私がプレゼン個別指導のときチェックするのは3点。
背骨:猫背になっていないか
頭蓋骨:頭が前に突き出ていないか
手:場所が定まらずプラプラしていないか
この3点だけ気を付ければOK。
別に、大して難しい話ではありません。
ほんの少し意識すれば、必ずできます。
しかし、プレゼンで困難なのは、話している最中に、そんなこと意識していられないということ。
だから、上記は自然とできるよう、日頃からの矯正が必要になります。
手はともかく、背骨と頭蓋骨は、日常の反復です。
たとえば、街を歩いていて、ビルの窓ガラスに自分の姿がふと映ったとき、
「うわ、姿勢わるっ」
と思ったことはありませんか?
もしあるとしたら、要注意。
それが、何も意識していないときのあなたの姿勢だからです。
日頃から、気を付けておきましょう。そのうち矯正されます。