■あなたの語る言葉は、受け手にとって”価値”が感じられることばか?
本日は、ひとつ大事なメッセージを。
プレゼンの本質である“価値”についてです。
私が考えるプレゼンとは、選ばれる力です。
受け手から選ばれるために、働きかけをする。
では、どうすれば選ばれるのか?
一言でいうと、価値があることです。
価値があれば選ばれて、価値がなければ選ばれない。
当たり前のことです。
しかし、プレゼン本などで、提案の価値そのものに目が向けられることがいかに少ないことか。
プレゼン本で語られるのは、いつも
話し方のはなし。
スライドのはなし。
構成のはなし。
もちろん、それらは出来ないよりも出来たほうがよい。
しかし、それらはすべて「提案の価値を目減りさせないための伝え方」なのです。
それらが百点満点だとしても、そもそもの提案に価値がなかったら意味がない。
私がよくいう話。
「最高の声で、最高の笑顔で、つまらない話をして何の意味があるんですか?」
ということです。
■自分ごとに置き換えたときに、できているか?
さて、以前から野村のメルマガを読んでくださっている方にとっては、ここまではよく聞く話。
まぁ、何度もお伝えしていることです。
そして、本質の価値こそが大切だということは、「明らかに選別される立場」のときはよくわかるのです。
たとえば、営業。
商品と使用用途の提案が本質価値であり、ダメな商品はやっぱり売れない。
たとえば、面接。
自分が何が出来るかが見られているのであり、上っ面だけ繕っても採用されない。
しかし、逆に、一見「選別されないような話」のときに、私たちは本質価値を忘れてしまいます。
一番わかりやすいのが、上司サイドから部下サイドにする話。
上司が、部下に業務の指示をする。
社長が、従業員に経営方針を発表する。
そのときに、自分の話が受け手にとって、どのような価値があるのかに意識が向けられているか?
これが、なかなかできないのです。
では、これは上司→部下だけか?
他でも見られます。受け手の価値が忘れられたプレゼン。
たとえば、自己紹介のとき、受け手にとっての価値にフォーカスして話せているか?
事実を並べるだけにはなっていないか?
「私がいまから口にする言葉は、受け手にとってどのような価値があるか?」
それを意識するだけで、プレゼンテーションは180度転換します。
P.S.
今回の記事、動画でもお伝えしています。
よかったら、声と映像で確認してみませんか?