from 野村尚義

目が合わせられないと、後ろめたいことがあるように見える

いよいよ、デリバリー8つのスキルの最後です。アイコンタクトについて。

あなたは、プレゼンでアイコンタクトが果たす役割とは何だと思いますか?実は、自信や本気、内面的な様々な態度を伝えることができます。逆に考えてみるとわかりやすい。人と目を合わせられないときって、どんなときか?

自信がないとき。
後ろめたいとき。
はずかしいとき。

自分の心のなかに、ネガティブ要素が大きいときに、目を合わせにくくなります。アイコンタクトを合わせることは、それだけ上記のようなことがないことを表します。

しかし、それだけではありません。

目を合わせることができるのは、ライブ空間の証拠

もうひとつのメッセージは、「あなたに話していますよ」ということを伝えます。

アイコンタクトは「私とあなたは、同じライブ空間を共有する仲間だ」というメッセージになるのです。それは「私は味方です」という意味でもあり「このメッセージはあなたのモノです」ということでもあります。

アイコンタクトをどのように合わせていくか?

様々なことを伝えるアイコンタクト。では具体的にどうやるのか?まぁ、決して難しいものではありません。

受け手の目を見て話す。以上。
…冗談ではなく、これだけです。

そして、受け手が複数人数いるならば、アットランダムに視線の先を変える。大体、3秒ごとくらいで。

そして、受け手が複数人数いる場合でも「このメッセージはこの人にこそ聞いてほしい」というタイミングで、その相手に一気に視線を向ける。

アイコンタクトができないのは心理的要因がほとんど

やることはシンプルなのですが、それでも出来ないということが、実は起こります。

なぜならば、相手の目を見るということは心理的な部分と大きく関わるからです。さきほどお話ししたとおり、自信がないときや、恥ずかしいときなどに目が見られない。こうしたことは、アイコンタクトに限らず、ノンバーバル全般で起こります。

緊張して表情がこわばる。
萎縮してボディランゲージが小さくなる。

全部、心理的要因です。そう考えると、やはり心理的に強くなることは、堂々とプレゼンをするための重要要素のように感じます。

「相手の目を見る」は究極的には単なる筋肉運動

まぁ、たしかにそうです。心理面のプレッシャーは克服できないよりも、できた方がよい。ただ、心理面を乗り越えないと素晴らしいプレゼンができないかといえば、そうではない。 

笑顔の話でも言いましたが、ノンバーバルはすべて筋肉運動です。心理面がどうであれ、口角をあげるように脳に指令すれば、口角はあがる。肘をのばせと指令すればそうなるし、受け手の目を見ろと指令すればそうなる。

少し乱暴な言い方ですが、あとは慣れが味方してくれます。まずはやってみましょう。

戦略的プレゼンテーションメールマガジン プレゼン勉強会prazy