■「言葉の密度」に対して敏感になろう
前記事の自己紹介ネタの流れでお伝えしたことに「言葉には密度がある」があります。
これは常々私が感じていることなのですが、あまりこういう表現しないのですね。
「言葉 密度」でgoogle検索してみると、なぜか一番上に出てくるのは骨密度のページでした(笑)
ただ表現はしなくとも、薄い言葉と濃い言葉があることは多くの方が納得いただけるのではないでしょうか?
しかし、私たちは日常で言葉の密度に対して、鈍感になっていることが多い。
別にそれでも生活に不便はしませんが、自分が「濃い言葉を使いたい」と思ったならば、鈍感ではいられません。
では、どうやって言葉の密度に敏感になればよいか?
私が考える方法は、日々濃い言葉に意識的に触れ続けることです。
そして、それは難しいことではありません。なぜならば、濃い言葉は日常の至る所に存在するからです。
どこに?
典型的な2つは、
・名言
・歌詞
です。
■名言や歌詞から”言葉の密度”を感じ取る
たとえば名言といえば、私はケント・M・キースの「逆説の10か条」を思い出します。
以下、引用してご紹介します。
人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。それでもなお、人を愛しなさい。
何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。それでもなお、良いことをしなさい。
成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。それでもなお、成功しなさい。
今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。それでもなお、良いことをしなさい。
正直で率直なあり方はあなたを無防備にするだろう。それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい。
最大の考えをもった最も大きな男女は、最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。それでもなお、大きな考えをもちなさい。
人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていない。それでもなお、弱者のために戦いなさい。
何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。それでもなお、築きあげなさい。
人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。それでもなお、人を助けなさい。
世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。
これら10か条は、ひとつひとつが密度の濃すぎる言葉だとは思いませんか?
歌詞だってそうです。
歌詞のサビだけとれば、約100文字前後。
その言葉に自分の生活や感情を重ね合わせて、大きな意味を持たせながら私たちは曲に酔いしれます。
パッと思い出したところでいえば、Mr.Childrenの“終わりなき旅”。
歌詞は書いたら怒られますので、リンクを貼ります。
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND10568/index.html
■日常で触れた濃い言葉をアレンジして使ってみる
言葉に敏感になったら、次のステップはそれらをアレンジして使ってみることです。
ここについては、次回詳しく触れていきますね。
まずは「自分の周りの濃い言葉」にアンテナを立ててみてください。