from 野村尚義

ふとFacebookで以下の記事がシェアでまわってきました。

ホリエモンが語る“いくらでもアイデアが出てくるようになる”方法

ホリエモンのアイデア創出法。
聞いた瞬間に興味がわくにきまっていますw

実際に読んでみるとアイデア創出法としてはかなりシンプルで「キュレーションによる情報の大量インプットと、ガンガンアウトプット」ということでした。

まぁこれらもナルホドなのですが、仕事がら私は以下のフレーズが一番刺さりましたね。

僕はワンフレーズで世の中を変えられると思っているので、一度そういうことをやってみたいですね。やっぱり世の中を変えるのはことばとテクノロジーだと思うんですよ。

世の中を変えた例として語られたのが2つの実例。
小池百合子都知事と、iPhoneです。

小池百合子さんが都知事になられたけど、あの人のいちばんの功績は「クールビズ」ということばをつくったことだと思います。いまは真夏にダークスーツを着て、ネクタイを締めているサラリーマンが激減しましたよね。そう、あれってことばだけなんですよ。

iPhoneを成功させた最大の要因は「iPhone」という名前だと思います。「電話」という名前にしたからレイトマジョリティーの人たちでもすんなりと受け入れることができた。

ワンフレーズが世の中を変えるとはどういうことか?

ホリエモンが言う「ワンフレーズで世の中を変えられる」を野村流で解釈すると、

言語化=概念形成→認識づくり

だと思うんですよね。ある言葉が概念に形を与える。

クールビズという言葉は、夏場にスーツの上着を着ていない&ネクタイもしていない状態にクールビズスタイルという形を与えた。iPhoneは通話もできるInternet Communication deviceに電話の進化版という形を与えた。

そして形を与えられた概念には、何らかの認識がついて回ります。

クールビズでいえば「それもまたひとつのスタイルとして存在してよいもの」と捉えられ、だらしないものとして見えにくくなりました。ノージャケット&ノーネクタイはきちんとした格好の劣化版ではなく別スタイルだと。

iPhoneは機能充実したiPodでも小さいMacBookAirでもなく、電話として認識されました。その結果、小さなMP3プレーヤー市場でも競合ひしめくパソコン市場でもなく、成熟期に入った携帯電話市場を一気に塗り替えました(このあたりの話は別途詳しく語る機会があるかと^^)。

認識が変わると世の中が変わる

言葉で認識が変わるといえば、それこそiPhoneの登場のタイミングで普通の携帯電話はガラケーと呼ばれるようになりましたよね。

これなんて認識の変化の最たるもので、一気にガラパゴス(≒孤立、時代遅れ?)なものとして追い込まれてしまいました。当時メーカー各社はフィーチャーフォンという言葉で表現しようとしましたが、世の中ではガラケーの言葉が完全に勝っていましたしね。。。

そして、そして大勢の認識が変わると市場が動き、世の中が変わる。iPhoneというネーミングとガラケーという言葉は通信市場を一変させ、私たちの生活も変えてしまった。

以前に書いた記事「ルミネ広告コピーに見るおしゃれに心を掴む12のルール」のなかに出てくる

なんて、小さな認識変化を起こしている例かなと。

さぁ、あなた使う番です

さてじゃあ、この認識を(ひいては世の中を)変える言葉の力。どうやって使いましょうか?

世の中というと大げさになりますが、自分の身の回りの人の認識を変えるくらいのサイズならば、私たちにとって十分「現実的に成し遂げたいこと」になるはずです。

営業マンや事業主であれば目の前のお客さんの認識を、商品購入に望ましい認識に変えていきたいはずです。

だったらその望ましい認識とはどういうものか?
そもそも今はどういう認識なのか?
そのBefore→Afterの認識変化をつくるために、どんな言葉をつかうのか?

ときには上司の認識を変えることが必要かもしれません。それはどうやって?

こうして自分ごととして考えたときに、あなたの言葉の使い方が変わり始めるはずです。

個人的に感じたこと

ここからは野村のひとりごと。

まぁ僕は言葉をつくる仕事をやっているのでですね、ホリエモンの言った「世の中を変えるのはことばとテクノロジー」には勇気づけられたわけです。

テクノロジーの進化が世の中を変えるなんて説明もいらない周知の事実。それと並べられるほど言葉の力は大きいと。

自分はそれだけ大切な部分をお客さんから任されているという誇りと、もっと”世の中を変える”ほどの成果を出さないとと身が引き締まる気持ちを思い出さされました。

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