2013年元日。新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
プレゼンテーションの専門家は必要なのか?
2012年は僕にとって、そして当社にとって非常に大切な1年だった。
個人的には、自分が世に発信できる価値を模索し続けた。いわば、自分にとってのUSP(Unique Selling Proposition)を探し続ける期間であり、貴重な時間ではあった。
プレゼンを10年間商売にしていながらも、今さらにUSPを探そうとしていた背景には、「プレゼンがうまくなるだけではダメなんじゃないか?」という迷いがあったのも事実。もっと他に、やれることを増やしていくことが必要だと思った。そして、自分にはプレゼン以外にもたくさんのことが出来るとも思った。
だからこそ、プレゼンというものと1年間、本当に真剣に向き合った。
そもそも、プレゼンとは何なのか?
プレゼンができると、何がよいのか?
ビジネスとビジネス教育におけるプレゼンテーションの位置づけとは?
今後の日本・今後の世界でのプレゼンはどういう価値をもたらすのか?
自分には何ができるのか?
人には出来ないのに、自分には簡単にできることは何か?
寝食を忘れてやり続けられることは何か?
まわりの人は野村に対して、何の専門家だと感じているのか?
向き合った結果、自分の軸にあるのはやはりプレゼンしかないと、腹が決まった。
また、プレゼンテーションとは、人生をかける価値のあるテーマだと気づいた。
プレゼンター型人材を育成する会社
色々、自分と、プレゼンと向き合う中で、大切なひとつの事実にたどりついた。
プレゼンテーションとは、単なる技術ではない。自ら発するメッセージのすべてだ。
プレゼンターとは、一時的な役割ではない。生き方・在り方だ。
プレゼンテーションを指導するとは、単に技術を教えることではなく、在り方の指導であると。
当社マーキュリッチは、プレゼン技術の指導会社ではなく、プレゼンター型人材の育成会社であると。
(プレゼンター型人材については、また別途どこかで解説する)
軸が定まったからには、あとはアクセルを踏み込むのみ。迷いがなくなった人間は強い。
ただのプレゼンは教えない
しかし、今までと同じことをやるという決心ではない。プレゼンを単なる技術と捉えている会社・講師の指導と、プレゼンを生き方・在り方と捉えている会社・講師の指導が同じのわけながい。
特に、僕が2013年に力を入れていきたいのは、まさにこのサイトにあるとおり”戦略的プレゼンテーション”。
いわゆるプレゼンテーション研修で伝えてきたのは、以下の3つのジャンル。
- メッセージの魅力を増す方法
- わかりやすく話すための構成
- 話し手自身を魅力的に見せる演出
もちろん、これらも大切だし、プレゼンテーションのコアであることは間違いない。
今年はそれを越えたところにある「そもそも、どういうメッセージが相手の心をとらえるのか?」を整理したい。石炭はどれだけ磨いても石炭でしかない。自分のなかから、相手に渡すべきダイヤモンドを探し出す作業。
自分の中にあるノウハウは、再現性のある形に整理する。また、引き続き研究の手を休めない。