■プレゼンテーションで最も大切なのは”コンセプト”
ダイヤモンド・フレームの解説、プレゼンテーションの構成要素を3つのステップで解説しました。
1.コンセプトを練る
2.コンセプトを磨いて、メッセージに仕立てる
3.メッセージを、受け手に届ける
わかりやすく表現するために、1をコンセプト、2を内容、3を話し方と表現します。
この3つ、それぞれの重要度はどうなのでしょう?
私は以下のように考えています。
1.コンセプト > 2.内容 > 3.話し方
つまり、コンセプトこそが一番大切だと。
極端なことを言うと、こう思うのです。
「ありきたりのことを、装飾してよく見せても仕方がない」
「受け手のためにならない話を、最高の声と笑顔で話しても意味がない」
■大切なのはコンセプトでも、学ぶのは別のところから
では私がプレゼンの指導をしていくときに、コンセプトから教えていくかというと、そうでもない。
2.内容とか、3.話し方から入ることのほうが圧倒的に多いです。
なぜか?
コンセプトの話は、捉えどころがなくて難しいから。
たとえば、聴き手のニーズを深掘りするとか、他が言っていない切り口を考えるとか。
自分が、正解に近づいているのかどうかが見えにくい。
つまりここから学び始めても「自分はプレゼンがうまくなった!」という実感を持つのに時間がかかるのです。
■大切なのはコンセプトでも、学ぶのは別のところから
学びを積んでいくときは、まずは成長実感を持つことが大切。それが次へのモチベーションを生んでくれます。
私、学生のとき、合気道をやっていたのですが、最初に学ぶのは受け身からです。
それを覚えないと危険だからというのもありますが、出来るようになるのが早いのです。
できるようになると嬉しいから、もっとできるようになりたくなる。
では、プレゼンで成長の感じやすさで順番をつけるとどうなるか? ずばり、以下です。
3.話し方 > 2.内容 > 1.コンセプト
そう。まったく逆なんです(笑)