from 野村尚義

某大手IT会社さんでの提案書作成研修。
講師として、30名の方々の学習をサポートしてきました。

受講者ごとの提案書作成の課題

提案書の書き方受講者の方々は、入社数年の若手から、40代のベテランさんまで様々。
当然、持っている課題も違います。

若手ならば、

  • そもそも、提案書に何を書けばよいのかわからない
  • どこから手を付けていいかわからず、初速がつかない
  • パンフレットのような、商品売り込みになってしまう
  • すごく読みにくい

ベテランならば、

  • 顧客のRFP(提案依頼書)に応える以上のものがない
  • ありきたりで、競合との差別化がなされない
  • 顧客の”真のニーズ”まで思考が到らない
  • どういう順番で語れば、読み手に伝わりやすいかわからない
  • すごく読みにくい

悩みは様々です。

提案書作成で学ぶべきポイント

上の課題・悩みは、表現を変えれば”提案書作成における、思考のフォーマットと、表現のフォーマットがない”という一言に尽きます。

提案書をつくるときに、どういう視点から何を考えるべきなのか?
提案書をワードやパワーポイントに落とし込むとき、どう表現すべきなのか?

コンペで勝ち続けてきた経験から言えば、考えるべきこと・表現すべきことは決まっています。

それを伝えるための、提案書作成ライティング研修です。

30人の提案書を読んでわかること

今回の研修、30人の参加者が事前に作成してきた提案書すべてに目を通しました。

連続で見るからこそわかるのは、スッキリ見やすい提案書と、読みにくくわかりにくい提案書では、読み手にかかる負荷がまったく違うということ。

前者は、読み手のベネフィットや、それが得られる仕掛けが、すんなり頭に入ってくる。
後者は、「う~ん」と唸って、書き手が伝えたかったことを解明する努力が必要。そして、途中であきらめそうになる。

この状況って、コンペの依頼元であるお客さんも同様なんですよね。

複数企業からの提案書を読み込んでいくと、わかりやすく価値を教えてくれる提案書と、そうでない提案書がある。どちらに依頼したくなるかは、明白です。

わかりやすいということ

わかりやすさって、基本的なことですが大切です。
わかりやすいとは、伝わること。

何が伝わるのか?
受け手にとって「なぜ、私はおたくに頼まなければならないのか?」が伝わるということ。

そのためには、あらゆる工夫をしていくべきだと、私は思います。
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