from 野村尚義

自己紹介には2種類のパターンがあることをご存じでしたか?

この4月は部署異動者や新入社員がいたりなど、自己紹介の機会が1年のなかで最も多いのではないでしょうか。自分が部署異動や入社をしなくとも、そういう人たちに自己紹介をしたりしますものね。

その自己紹介、あなたはどうやっておこなっていますか?

ネットで「自己紹介 方法」などと検索するとたくさんのページが引っ掛かります。それらは「笑顔で話す」「ネガティブなことを言わない」といった初歩的なことから「自分を際立たせるインパクト術」みたいなものまで様々です。

苦手な方のなかには、こうしたノウハウに助けを求める方もいらっしゃることでしょう。 

でもそれって、結構危険なことだって知っていましたか?

何が危険なのか?実は自己紹介には2種類のパターンがあって、一方での成功法則はもう一方での失敗のタネだったりするのです。

ワンタイムの出会い?今後長いお付き合い?

2種類のパターンとは以下のとおりです。

1.ワンタイムの出会い
異業種交流会やセミナーなどのイベントでおこなう自己紹介。その日に縁がつながらなければ、明日以降にまた会うことはない。

2.今後長いお付き合い
新部署配属後の自己紹介など、今日が出会いのスタートだけれども、明日も明後日も会うことがきまっている場合の自己紹介。

 この2つで、やらないといけないこと・やるリスクが高いことが違うのです。結論をいうとこうです。

「1.ワンタイムでの自己紹介は“他の人より自分が優れていること”を強調」して「2.今後長いお付き合いでの自己紹介は“相手と自分の共通点”を中心に共感を誘う」です。

この「自分が優れているところを強調する」といったインパクトアピールと、「相手との共通点を強調する」という共感アピールは、まったく真逆のアプローチになります。

ざっくり言えば、前者は“他の人と違うところ”で、後者は“他の人と同じところ”なわけですから。なぜこのようにするべきなのでしょうか?

1「縁がつながらなければもう会わない」が前提の場合

前者からいきましょう。たとえば異業種交流会。

相手にとってあなたが特別な存在になれば「また次も会いたい!」と思って縁がつながるでしょう。逆にそうならなければ、あなたは相手にとって“別の交流会でもいそうな人”だから、あえてあなたである必要がない。

たしかに前者の“他の人と違うところ”は価値は訴求できますが、ヘタをすれば嫌なやつに見られるリスクがあります。

でも、いいじゃないですか。万が一嫌われても、どうせ縁がつながらなければもう会わない人なんですから。

2「好かれようが好かれなかろうが、明日も明後日も会う」が前提の場合

後者、たとえば部署移動後の自己紹介。

こちらではインパクトを残さなくても、ジワジワわかってもらうという選択肢がとれます。だからあえて嫌なやつに見られるリスクを負ってまでゴリゴリ自己アピールする必要がありません。

それよりも「この人、自分と合うかもな。もっと聞いてみようかな」と思ってもらいましょう。そのための共感アプローチなわけです。だって「もっと聞いてみよう」を可能とする時間は十分にあるわけですから。

やりがちなミスは「浮いてしまうリスクを避けるべきで、一発逆転を狙って空振る」こと

この時期多いほうのミスについてだけ伝えておきますね。

どうか、明日も明後日も会うことがわかっているのに、イチかバチかのボケで浮くようなことはしないでくださいね。

あなたの魅力は、ジワジワわかってもらえばいいですから。

 

P.S.今回の内容、映像にしましたのでこちらもご覧になってみてくださいm(_ _)m

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